2021年2月27日
今回は、未制覇の静岡県の市を一気に制覇するため、静岡県の最南端に位置する御前崎市へ向かった。
静岡県の中心地、静岡駅から出発し、安倍川を越えてしばらく静岡平野の市街地を走っていった。JR東海道線の用宗駅周辺で静岡平野は尽き、そこからは海岸付近に迫った山を縫うようにして進んでいった。
あまりにも急峻な断崖が続くので作られたのが、下の写真の海上橋である。この橋は海峡を結んでいるわけではなく、断崖を避けるためにあえて海上に道を通すため、作られたという珍しい橋である。
海上橋からは山の中に入ったが、海岸から近いため、所々海が見えていた。
そのまま焼津市に入った。アップダウンのある道はその後も続いたが、ようやく焼津市街が眼下に見えてきた。
焼津は日本有数の漁港として有名であり、遠洋漁業の基地としてカツオ、マグロなどが水揚げされている。それを反映しているのか、港に停泊している船も大型のものが多かった。
また、焼津市の人口は13万人とかなり多く、隣接する静岡市のベッドタウンという側面もある。
焼津市周辺には比較的大きい平野が広がっており、これからしばらくは平地を進んでいった。平野を流れる静岡三大河川の一つ、大井川を渡ると吉田町に入った。
吉田町は、面積は小さいが人口は2.5万人程度と町の中では多い。それを反映したように国道沿いにはロードサイド店舗が立ち並び、その状態のまま牧之原市に入った。
吉田市街と一続きになっている牧之原市の中心地、榛原市街を抜けた後は再び平野が狭まり、海岸近くを走るようになった。この海岸をずっと進むと静岡県最南端の御前崎という岬に到達するが、日も暮れ始めたため、今回は行かなかった。
ちなみに牧之原市は、日本一の茶の生産量を誇る静岡県の中でも有数の茶産地であり、伊藤園の研究所や工場もこの市にある。また、人口は4.5万人で鉄道や主要国道が通っていない立地にしてはかなり栄えている。
御前崎まであと5kmという地点で西に曲がり、内陸へ入った。緩い坂を登っていくと御前崎市に入った。
御前崎市はその名とは異なり、中心地は御前崎ではなく、そこから数km離れた浜岡という地にある。この浜岡には岬周辺ということもあり、原子力発電所が存在している。また、浜岡には砂丘もあり、観光スポットとなっている。今回の旅ではその砂丘にも寄ったが、暗くなってきたということもあり、うまく写真が撮れなかった。
その後は北へ曲がって再び内陸入りし、細かい坂のある道を進んでいき、菊川市に入った。菊川市も茶の産地として有名である。また、東海道線は通っているものの、もう一つの大動脈、国道1号線は通っていない。今回はこの東海道線の菊川駅で旅を終わりとし、輪行にて帰った。
ちなみに菊川市は静岡県のローカルレストラン店として全国的に有名な「炭焼きレストランさわやか」発祥の地としても知られ、電車に乗る前にその一号店で夕食をとった。首都圏付近の店は休日には8時間待ちも珍しくないい中、この菊川の地では30分待ちで済んだため、さわやかに行きたい際の穴場店としておすすめである。
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今回の制覇市町村:
制覇状況:359/1,718