市町村制覇記

自転車で日本の全市町村を制覇する過程を記録するブログ

1泊2日で新潟から山形へ向かおう!②(新潟県長岡市〜山形県山形市)

前回の続き

 

2日目

新潟県新潟市山形県山形市 152km

2日目の旅路は新潟と山形の県庁所在地を結ぶルートとなる。150km余りの道のりで、当時としてはチャレンジングな長さであった。

新潟市街を出て東に向かった。新潟市は合併によって東側にも伸びており、阿賀野川を越えても新潟市が続く(旧豊栄市領域)。そこも通り過ぎて聖籠町に入った。新潟県では珍しく、合併による消失を免れた町村である。

聖籠町を抜け、新発田(しばた)市に入ったが、カントリーサインを見逃したので、胎内市との境のカントリーサインを載せる。

新発田市安土桃山時代以前は新発田氏の本拠地、江戸時代には新発田藩の城下町として栄えた街で、旧市街には新発田城や城下町の遺構が残っている。新潟県東部の中心都市であり、合併により人口は一時10万人を越えたが、今は9万人に減っている。駅はかなり立派だが、駅前の商店街は閑散としており、郊外に市の中心は移っているようである。

新発田市新潟県各所の例に漏れず、コメの生産が盛んで、市街の外には水田が広がっている。そして向かう先にはまだ雪を被っている飯豊山地が広がっていた。今回の旅ではこの山地の北に流れる荒川に沿って山形を目指すこととなる。

胎内市に入った。合併によって新設された市で、南北に細長い形をしている。嬉しいことに、国道7号線においてはイラスト付きのカントリーサインが設置されているらしく、胎内市はチューリップを描いているが、これは市内で開かれるチューリップフェスティバルをアピールしているのだろうか。

胎内市の中心地、中条では旧市街に寄らず、そのまま国道を走ったが、イオンなどの商業施設がポツポツと見られた。

そして新潟最北端の自治体、村上市に入った。しかし今回はそのまま北上して村上市街に行くことはせず、市に入ってすぐ東に曲がって山形県へ向かう。

山形県への道のりはおおむね日本海に注ぐ荒川に沿って行くこととなる。河口付近なので、まだ荒川の川幅は広かった。

関川村に入った。カントリーサインが示す通り、荒川の渓谷が景勝地として知られている。中心地の下関は宿場町として栄えた街である。

このタイミングでにわか雨が降ってきた。ずぶ濡れになりながら勾配が上がってきた道を走り、山形県小国町に入った。初の山形県来訪は散々なものとなった。

小国市街までたどり着き、道の駅で雨が止むまで休憩した。道の駅にはコシアブラやウルイなど、聞いたことがない野菜が売られていた。

雨が止んできたので、再出発した。小国は小国城を中心として発達した街であり、その市街は歴史の面影を感じることができた。

市街を出ると再び上り勾配となり、やがて峠にあるトンネルを越えて飯豊(いいで)町に入った。荒川とはここで別れ、新たに最上川流域となる(下のカントリーサイン長井市との境で撮影)。

峠を下りきると平地が広がっていた。ここからは長井盆地となり、水田や畑が大半を占める風景となってきた。

長井市に入った。長井盆地の中心市であるが、長井市街については今走っている道からは5kmほど北側に外れているので、今回は立ち寄らなかった。

川西町を一瞬掠めたのち、南陽市に入った。ここら辺で短い地峡を越え、米沢盆地に入る。山形県カントリーサインの設置に熱心でないようで、飯豊町に続き南陽市カントリーサインも見当たらなかったので、以降の旅路で撮影したカントリーサインを載せる。

南陽市に入ったあたりで再び光が差してきた。これから向かう東側にはまだ雨雲が滞留しており、そのコンストラクトが幻想的だった。

途中、最上川を渡った。山形県で最大の河川であり、松尾芭蕉が俳句に詠んだことで有名である。ここから下流にある急流域では川下りがレジャーとして人気である。

なおも広がる田畑にぽつぽつ住宅が立つ風景を走っていくと、南陽市街に入った。南陽市は福島、山形、新潟に通ずる交通の要衝として近世以前から栄えてきた地である。また、ここにある新幹線駅からも分かる通り、南陽市街の東側は赤湯温泉がある。今回はそこまで行かず、市街西側を通ったが、東北地方に特徴的なかなり広々とした土地活用をしていた。

南陽市からは北へ曲がり、山の中へ分け入っていく。標高100mほど登る峠道は普段はなんともないが、旅の終盤ともなると重くのしかかってきた。それに日が傾き、焦燥感も増してきた。峠のトンネルを越えてしばらくすると上山市に入った。

なおも山道が続いた先にある、狭い盆地に上山市街はあった。ちなみにこの地には一部界隈で有名な、田んぼの中にあるタワマンが存在する。

また、上山市街にも上山温泉という温泉街が存在する。今回はその温泉街の近くの旧市街地を突っ切って行った。

その後は丘の上を走る近道となる県道を突っ切って山形市に向かった。しかし、山形市カントリーサインは見当たらなかったため、それはまた今度の機会となった。そのうち、山形市街の光が見えてきた。

この後、山形駅まで辿り着いて今回の旅は終わりとした。輪行にて新幹線で帰宅した。

 

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今回の制覇市町村:

新潟県加茂市田上町新潟市五泉市阿賀野市、聖籠町新発田市胎内市村上市関川村

山形県小国町、飯豊町長井市、川西町、南陽市上山市

 

制覇状況:375/1,718