市町村制覇記

自転車で日本の全市町村を制覇する過程を記録するブログ

伊豆半島を1泊2日で半周しよう!(神奈川県小田原市〜静岡県南伊豆町〜静岡県沼津市)

2019年2月16-17日

神奈川県小田原市静岡県南伊豆町静岡県沼津市 224 km

今回はかねてから行おうと思っていた伊豆半島一周(通称イズイチ)を試みた。しかし、2日目に時間が足りなくなったため、箱根峠越えを諦め、結果的に半周となった。それでも、200 km以上あり、獲得標高も合計3,000 mほどのかなりハードな道のりである。一方で、信じられないほどの美しい景色に出会うこともできた。

 

 

1日目

神奈川県小田原市静岡県下田市 89 km

小田原駅から自転車を組み立て、南下して静岡県に入り、熱海市に入った。この時点で伊豆半島に入ったと言って良い。伊豆半島突入後、なおも南下し、熱海市街を通り過ぎて伊東市、そして伊東市街に至った。ここまでは走ったことのある道ではあるが、この時点で数回小規模な坂の上り下りを行なっている。

伊東市街から再び坂を登り、標高240 mほどの峠を越えた後、別荘やペンションなどが立ち並ぶ伊豆高原エリアに入る。その後下りに転じて再び海岸線に合流した。

海岸線に復帰してすぐに東伊豆町に入った。

ここら辺は温泉街が多く、北川温泉、ついで稲取温泉の温泉街を通過した。その間には100 mほどの峠を2つほど越えたりトンネルを通ったりしつつ、日暮れを迎えた。ちなみに、稲取温泉街は東伊豆町の中心地でもある(下の写真真ん中に見える半島部が稲取温泉街と思われる)。

その後、河津町に入った。程なく河津市街に入り、そこを出た後は登り基調となった。100 mほど登って下田市に入った。ただ、暗過ぎてカントリーサインは上手く撮れなかった。

その後下りとなり、白浜海岸に到着した。この日はここで予約した旅館に泊まり、1日目は終了した。

 

2日目

静岡県下田市静岡県沼津市 135 km

2日目は出発の前に、旅館の近くの白浜海岸に立ち寄った。名前の通り白砂が生える砂浜であった。白浜海岸近くにも別荘やペンションなどが立ち並び、シーズンには海水浴などを楽しむ観光客も多いことが予想できた。

白浜海岸から出発し、下田市街の手前にある漁港で朝ごはんをとった。金目亭という海鮮定食屋で、朝定食のアジのたたき丼を食した。リーズナブルな値段で新鮮なたたきを堪能できた。

朝食後、稲生沢川を越えて下田市街に入った。下田は山に囲まれた小さい平地に発展した街で、古くより港町として栄えた。幕末のペリーの黒船来航によって鎖国が解かれた時、開港した地としても有名である。

せっかくなので、少し下田の街を探索した。開港後にペリーが立ち寄ったこともあり、ペリー上陸の碑やペリーロードなど、ペリーにちなんだ地が存在する。ペリーロードは古くからの街並みを残す景勝地として有名である。

下田市街を出て2つほど小さな坂を越えると南伊豆町に入る。伊豆半島最南端の街である。昨日撮れなかった下田市カントリーサインも撮ることができた。

南伊豆町に入り、坂を下りきると想定してなかった景色が舞い込んできた。菜の花畑である。後で調べると伊豆半島でも人気のスポットであるようだった。2月中旬なのにもう一面に花が咲いているとは、ここら一帯は温暖な気候なのであろう。

ここで伊豆半島の最南端に向かうため、一旦国道に別れを告げ、府道に入って南下した。川に沿って進むと再び海岸地帯になった。川向こうにはこれも景勝地として有名な弓ヶ浜が見えた。

磯浜を左手に見つつ、西南西へ向かうと、ついに半島最南端・石廊崎の看板が見えた。本来の石廊崎はここからさらに1 km近く南へ歩道を進む必要があるが、これからの旅路の困難さを知っていたので、自重した。

その困難は石廊崎の看板地点から程なくして早速襲来した。海岸線の平坦な道からいきなり急坂が始まり、一気に標高100 mほど上った。上った先から海を見下ろすことができ、なかなかの絶景であった。

北上し、国道に再合流してからも上り下りは延々と繰り返されていく。この、伊豆半島西部に入って序盤の道が半島半周における正念場である。コンビニや自販機はもちろんなく、事前の補給が大事となる。

標高にして140 mほど上り、一旦下って漁港に到達し、少し上って再び漁港、その後は急坂をだらだら上って少し下り、また急坂を上る、ということを繰り返していった。そうして標高300 m近くに到達すると、松崎町に入った。

松崎町に入ると一気に下り、一旦海浜に至るが再び上り、以降は海岸線の崖を縫うようにして細かく上り下りしていく。ここら辺が今回の旅で最も美しかった場所であり、崖下のエメラルドブルーが混じった海が非常に印象深かった。

やがて当エリア最後の坂を下っていくと、眼下に松崎市街が見えてきた。

松崎市街はなまこ壁と言われる独特の壁塗り様式を有する建物が並ぶ街並みで知られている。また、温泉、海水浴場などもあり、アクセスが難しいことが難点だが、これまで通った崖海岸も含め、伊豆半島に行くならぜひ訪れるべき街である。

ここからはしばらく平坦な道が続いた。松崎市街を抜けると程なくして西伊豆町に入った。

西伊豆町市街にはそこから1 kmもせずに到達した。西伊豆町も市街地から少し北に存在する堂ヶ島を中心に観光地が点在する。堂ヶ島では海岸洞窟など、さまざまな景勝地を見ることのできる遊覧船に乗ることができるが、流石に時間がないのでスルーした。

その後再び坂を上り、標高100 mに達した後は上り下りが細かく連続する。一旦宇久須という地で平坦となるが、再び上り坂と下り坂の連続となる。その間に伊豆市の旧土肥町に入った。また、そのすぐ先には恋人岬という、その名の通りの恋愛スポット兼景勝地が存在する。

土肥市街でまた平坦となるが、ここで内陸部へ曲がっていく国道とは訣別し、今旅2つ目の難関地点に入る。曲がりくねった道を一気に登り、その後は細かな上り下りを繰り返しながら標高300 m付近まで到達する。何より、今までの道と違い細くて路面状況も悪いため、注意して進む必要があった。なお、途中で伊豆市から沼津市に入った。

その後、一気に急坂を下っていき、戸田(へだ)の港町に至った。周辺の海が深いため、深海魚が水揚げされる漁港である。ここはしばらく平坦な道のりである。

その後再び同じような曲がりくねった道を少しづつ登っていき、再び標高200 mにたっする。この殺しにかかっているとしか思えない道のりは、大瀬崎へ下っていくとようやく終わる。

その後は平坦な海岸線を25 kmほど進むと、伊豆半島の付け根の町、沼津市街に至る。この後、三島市に行って箱根を越え、小田原に再び至る予定だったが、流石に余力と時間が残っていなかったため、ここで終了とした。

 

山がちな地形だけあって、かなり過酷な道のりであった。だからこそ、旅を終えた後は歴代上位の達成感があった。次の機会があれば今度こそ一周を達成したい。

 

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今回の制覇市町村:静岡県東伊豆町河津町下田市南伊豆町松崎町西伊豆町

制覇状況:212/1,718