前回の続き
2日目
2日目は、宿泊地の小千谷市街から出発した。市街は、上越線の小千谷駅からは信濃川を挟んだ西側にあり、北隣の長岡市のベッドタウンの機能も果たしている。
市街を出て、越の大橋で信濃川を渡った。言わずと知れた日本最長を誇る川であり、この地点では下流域に入っていることもあり、かなりの川幅であった。
信濃川を渡ると長岡市に入った。新潟県では新潟市に次ぐ第二の都市であり、その人口は25万人にも及ぶ。カントリーサインにもあるとおり、日本三大花火大会の一つ、長岡まつり大花火大会で有名である。
長岡市は大きな面積を有する市で、市境から10kmほど北上してようやく長岡駅に着いた。ただ、かなりの大都市にも関わらず、長岡駅周辺の市街は人気があまりない。というのは、長岡駅から信濃川を挟んで西に4kmほど離れたところに、新市街ともいうべき繁華街が存在し、住民の大半はそこを利用しているからである。
長岡旧市街から10km近く北上し、見附市に入った。カントリーサインの市章が潔いこの市は小千谷市同様、長岡市のベッドタウンの役割を有する。
ここら辺は完全に越後平野の広大な平地が広がっており、市街地以外は一面、田んぼである。
三条市に入った。しかし、市街までは行かず、ここで国道を離れて西に進路をとった。
西に入ったのは燕市を制覇するためだったが、市境の信濃川を渡ってもカントリーサインはなく、そのまま燕市に入ってしまった。ちなみにこの地は分水と呼ばれ、ここで信濃川が二本に分かれ、一方が太平洋に注ぐ水路となることに由来がある。
再び信濃川を渡ると、燕市のカントリーサインを捉えることができた。川の向こうは長岡市である。
この後は信濃川沿いを南下していく。だが、逆風が強く、かなり苦労しながら進んだ。
川口まで到達した後、今度は信濃川沿いに南西へ遡っていく。この頃になるとだいぶ風は弱まってきた。晴天と信濃川のコンストラクトが非常に美しかった。
信濃川沿いの狭い谷の細かい坂がある道を走っていくと、十日町市に入った。新潟県南部の魚沼地区では中心となってきた都市であり、魚沼市と並ぶ豪雪地帯かつ稲作産地である。
なおも南下し、十日町市街に入った。
その後、市街から5kmほど南下した後、東へ向かって峠を越えた。峠といっても300mくらいの標高差で、勾配も緩かったので、疲れた足をゆっくり回しながら越えていった。
峠を下る途中、雪覆道なるものを見かけた。ここの地点の場合、上の上越新幹線に積もる雪が道路に雪崩れてくるのを防ぐために設けられているのだろう。雪国らしい施設である。
峠を降り切り、南魚沼市の谷底地帯へ帰ってきた。雪をかむった越後山脈は冬ならではの景色で、吹雪にも遭遇したが、この時期に来てよかった、と感じさせた。
この後、丸山温泉という地で旅館の日帰り温泉に浸かってから、石打駅より輪行にて帰った。やはり自転車を走らせた後の温泉は気持ちがよいものである。
今回の旅は、吹雪に見舞われたものの、雪国としての新潟県を様々な角度で堪能できた、よき旅となった。ただ、雪国では冬の時期を1、2ヶ月長く見積もらなけばいけないと実感した。
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今回の制覇市町村:群馬県みなかみ町、新潟県湯沢町、南魚沼市、魚沼市、小千谷市、長岡市、見附市、三条市、燕市、十日町市
制覇状況:272/1,718