市町村制覇記

自転車で日本の全市町村を制覇する過程を記録するブログ

房総半島を一周しよう!千葉県の魅力を堪能する旅②(千葉県鋸南町〜千葉県御宿町)

2日目:千葉県鋸南町〜千葉県御宿町 100 km

 

2日目、寝付くのが遅くなってしまったので少し眠気のある中、宿を出発した。

 

ところどころ砂浜が現れた。房総半島の海岸はかなり砂浜の率が高い気がする。

 

トンネルの前に差し掛かった時、南房総市に入った。トンネルの後にカントリーサインを見かけるのはよくあるが、トンネルの前にあるのはかなり珍しい。

南房総市はいくつかの町村が合併してできた市で、いくつもの市街地がある。これから通るのは市役所がある、旧富浦町である。程なく富浦駅に着いた。

そして南房総市を一度出て、館山市に入った。千葉県南部(旧安房国)における主要都市である。南房総市に北、南、東を囲まれている。

入ってすぐに崖の上に建造物が見えた。崖観音と呼ばれる大福寺らしい。

次第に家屋が増えていき、館山市街地に入っていった。半島の先端ではあるが、かなり栄えていた(東京都市圏と比べればこじんまりとしているが)。館山駅はかなりおしゃれな駅舎だった。

このような海沿いの港町は海を見たくなる。駅からは300 mだったので海岸に向かった。

 

晴れていることもあり、やはり美しい海が見えた。遠くに富士山が見える。富士山からはかなり遠いのにこのようにはっきりと見えるのは珍しい。

その後海に一旦別れを告げ、山の中に入った。坂を登る途中に館山の紹介看板が見えた。このような情報量の多い看板も大好物である。細部まで詳しく見ることはあまりないが。。。

坂を下り、再び海が見えてきた。そして館山市から再び南房総市に入った。元々白浜町だったエリアであり、千葉県の最南端に位置する。

このタイミングで昼食を食べようと思い、周辺を調べたところ、1 kmほど戻ったところに相浜亭という良さそうな食堂があったので、来た道を引き返して訪問した。

 

相浜亭は新鮮な海鮮が食べられる店である。今回は金目鯛の定食を頼んだ。

ものすごく豪勢な膳が運ばれてきた。これで1,000円ちょっとの値段であった(現在は1,200円らしい)。味も非常に美味しかった。正直これまで食べてきた海鮮料理で一番美味しかったといっても良かった。また訪問したい店である。

 

エネルギーと気力をばっちりと補給し、再び自転車を走らせた。三たび南房総市に入り、白浜という名にふさわしい美しい砂浜に立ち寄りつつ、房総半島の最南端へ近づいていく。

そして7 kmほど走ってついに、房総半島、そして千葉県の最南端である野島埼に辿り着いた。自転車を停めて未舗装路を少し歩くと灯台と最南端を示す石碑が見えてきた。

灯台を登ると、360度の展望が見えた。南を向くと海、北を向くと白浜の街の風景を望むことができた。ひたすらに雄大な景色であった。

さて、最南端の地から出発し、いよいよ外房(房総半島の東側)に入っていく。南房総市はかなり大きく、旧白浜町を出ても旧千倉町、旧丸山町、旧和田町と続く。

野島埼から24 km走ってやっと鴨川市に入った。

今までの内房(房総半島の西側)とはうって変わって磯の海岸が増えてきた。九十九里浜までは砂浜はあまりなく、このような磯辺の景色が続く。

鴨川市街に着いた。下に示した安房鴨川駅はJRの内房線外房線が切り替わるところである。鉄路が分岐していないのに路線名が変わる駅は珍しい。

駅から少し東に行くと、水族館好きには有名であろう、鴨川シーワールドが見えた。私も海の生物は好きな方なのだが、時間がないため、泣く泣くスルーした。自転車旅はこういった時間をかけて楽しむ施設に行けない点が少し残念である。

鴨川市街を出ると、比較的短い坂を上り下りしながら、ひたすら海岸線を走った。これはカモメだろうか。

歩行者トンネルで、トンネル水族館なるものもあった。トンネルの壁に海の生き物の絵が描いてあった。

いくつかの坂とトンネルを通り、勝浦市に入った。ご当地グルメ勝浦タンタンメンが有名である。

勝浦市に入ってすぐ、道のそばに行川(なめがわ)アイランド駅があった。行川アイランドなるレジャー施設はとっくに廃園になっているのに、いまだに駅名にそれが用いられている、謎の秘境駅である。

10 kmほど走って勝浦市街に着いた。そのあたりで日が暮れた。写真は市街の手前から市街を遠望したものである。市街は三方を山、一方を海に囲まれた狭い平野に存在している。

そして海沿いの坂道を登り、ついに本日の宿が存在する御宿町に着いた。絵のように、月の沙漠記念公園というところでラクダに乗ることができるらしい。

暗闇の中、なんとか本日の宿である「御宿ビーチサイド」についた。ちなみに夕飯はチェーンの飲食店で済ませた。この宿ではぐっすり眠ることができた。