市町村制覇記

自転車で日本の全市町村を制覇する過程を記録するブログ

自転車で実家に帰ろう!東京から京都へ至る旅②(神奈川県小田原市〜静岡県静岡市)

2日目:神奈川県小田原市静岡県静岡市

走行距離:91 km

2日目の始まりは初っ端から今回最大の難所である箱根超えである。

箱根町に入り、箱根湯本駅を過ぎるまでは緩やかな坂である。

ここから峠の最高地点の約14 kmは勾配の激しい坂(上り坂の平均斜度6.7%)が続く。ほぼ中間地点に当たる宮ノ下温泉郷など、勾配が2%になる場所が2つ、終盤には下り坂も存在するが、その距離は短く、初心者ならばその峠越えにはかなりの覚悟が必要であろう。私は2回目の挑戦だったものの、それでもほうほうの態でなんとか標高874 mの国道1号最高地点に辿り着いた。箱根湯本駅からの標高差は実に780mである。

その後100 mあまり下って芦ノ湖の沿岸に到着した。

旧箱根関所を越え、再び登りとなる。途中、芦ノ湖を見渡せる展望台もある。

そして、ようやく箱根峠、そして静岡県函南かんなみ)町の県境に到着した。標高は846 mである。

ここからはまだ自転車で走ったことのない領域である。登りと同様にきつい勾配の坂を一気に下った。途中で三島市に入った。

途中、山中城址に立ち寄った。豊臣秀吉小田原征伐後北条氏討伐)の際に激しい攻城戦があった場所である。

坂をさらに下ると、眼下に市街地が開けてきた。

ついに箱根峠を降りきり、国道1号に別れを告げて三島市街地に入った。静岡県国道1号は基本的に郊外を通っており、歩行者、自転車通行禁止の区間も多いため、ここからは基本的には国道ではなく、府道旧東海道を走ることになる。

市街地は続き、清水町、ついで沼津市に入った。なお、沼津市カントリーサインを見逃してしまった。どうやら伊豆半島の付け根にある三島市沼津市などの市町村は一体の都市圏となっているようである。

途中、源頼朝源義経の初対面の場とされる地を通った。周辺に流れていたとされる黄瀬川も渡った。

そして、三島市と同様の繁栄がみられる沼津市街に入った。沼津駅にも立ち寄った。

郊外感が増した国道を進みつつ、西へ進んだ。周辺が曇ってはいるが、富士山もちらりと見えた。

富士市に入った。なおも西に進んだが、逆風に阻まれた。なんとか足に力を入れつつ、富士市街を通過した。

やはり富士山のお膝元なだけあって、富士山がよく見えた。

大河である富士川を超え、旧富士川町に入った。

そして県庁所在地の静岡市に入った。カントリーサインは非常に簡素なものであった。

なお、静岡市とはいっても旧蒲原町の領域である。旧東海道の蒲原宿に立ち寄った。歴史を感じさせる邸宅を見ることができた。

由比町に入った。三島市街地からここまで、基本的に平坦な道のりだったが、JR東海道線由比駅の手前から坂を登った。眼下に由比駅が見えた。

坂を下り、海岸沿いの国道1号線と合流した。ここからの約6 kmは海と山に挟まれた狭い地峡を走ることになる。海の景色を楽しみながら地峡を通り過ぎ、静岡平野に入った。

そして、本日の目的地である清水市街に着いた。静岡県清水区の中心地であり、旧清水市の市街地であった場所でもある。

今日は清水市街に存在するゲストハウスにお世話になった。日暮れ前に到達したため、ゆっくり食事、休憩、就寝することができた。とはいえ、峠越えや逆風との戦いで大変な一日であった。

 

3日目に続く