市町村制覇記

自転車で日本の全市町村を制覇する過程を記録するブログ

歴史あふれる街「結城」に行こう!(茨城県つくば市〜筑西市〜栃木県小山市)

2019年4月6日

茨城県つくば市筑西市〜栃木県小山市 52 km



今回は茨城県の西部の市を巡りながら、歴史ある城下町、結城を目指した。

 

つくば駅でおり、まずは一度行ったことのあるつくば植物園を再訪した。学園都市にある植物園だけあって、植物の種類が多いことに加え、知的好奇心をそそられる植物もある。

例えば、この写真の植物はイワヒバといい、進化上シダ植物とコケ植物の中間地点で分岐した「ヒカゲノカズラ植物門」に属す。ヒカゲノカズラ植物門は馴染みのない植物が多く、なかなか自然界では見ることができないので、大変興奮した。

また、この植物はミツガシワという水生植物で、元々リンドウ科という割とメジャーな科に属していたが、近年の分類再編でミツガシワ科として独立した。かなり特徴的な花の形をしている。

植物園を出てつくば市を走っていくと、筑波大学高エネルギー加速器研究機構など、学術都市の名に恥じない様々な学術機関が存在した。前者は国立の難関大学であり、実際見てみるとかなり広い敷地を有していた。後者は電子や陽子などの粒子を加速させて正面衝突させるための機械である加速器を有し、基礎物理の研究において大きな役割を果たす機関である。

つくば市のあった台地を降りてしばらく進むと下妻市に入った。

まず地図上で気になっていた下妻駅からすぐの地にある砂沼を訪れた。沼とはいうが非常に澄んでおり、シーズン中の桜の花も相まって映える景色だった。ここでしばらく休憩した。

東へ引き返し、下妻駅に至った。どうやら花の街という触れ込みであるようだ。国蝶であるオオムラサキをモチーフにしたというマスコットキャラクターのシモンちゃんも駅前の看板に書かれていた。なお、性別は不明とのこと。

また、駅近くには多賀谷城という戦国時代、下妻一帯を収めていた多賀谷氏の本拠地だった城跡があった。

田んぼ道を北上し、筑西(ちくせい)市に入った。下館市と周辺の町が合併してできた市で、古くは城下町だった地である。

下館駅近くには一見商業施設に見える市役所があった。10万近い人口を有するだけあって、周囲の市町村の中では最も栄えているようだった。

西へ進むと再び田んぼが広がる風景となり、結城市に入った。

程なくして結城市街に入った。結城は城下町であるとともに、結城紬という伝統的な絹織物が伝わっており、歴史を感じさせる街並みが保存されていた。

駅から少し北には結城朝光の墓があった。結城朝光は結城一帯を領地に持って小山氏より独立した人物で、結城氏の祖である。源頼朝に付き従って源平合戦を生き残り、鎌倉時代に入ると幕府の政局を左右する人物にまでなった。現在も地元で愛されているようである。

その結城朝光が築城した結城城は、城跡として今も面影をとどめている。鎌倉時代から戦国時代末期に徳川家康の次男、秀康に(結果的に)乗っ取られるまでずっと結城氏の居城であり、室町時代の結城氏朝が反乱を起こした際には難攻不落の城として足利幕府方の鎮圧軍に抵抗した(結城合戦)。

そしてなおも西へ進み、隣県ではあるものの古来から現代に至るまで結城市と何かと関係が深い栃木県小山市に入り、小山駅輪行して帰宅した。

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今回の制覇市町村:茨城県下妻市筑西市結城市

制覇状況:218/1,718